古くて新しい、日本酒の幕開け。花垣『悠久の覚醒め(めざめ)』

長期熟成 大吟醸古酒 毎年8月9日に
限定数のみ発売
(年度により出荷本数は変動します) 悠久の覚醒め商品一覧はこちら

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悠久の覚醒めとは

長期熟成 大吟醸古酒
「悠久の覚醒め」
毎年8月9日に、
数量限定で販売開始
シリアルナンバー入り

「ウイスキーやワインは、熟成で酒質が向上するという概念があるのに、なぜ日本酒にはないのだろう?」
長年そう考えていた南部酒造場の9代目現当主・南部隆保は、ある時100年前に醸造された日本酒を口にし、そのえも言われぬ味わいに一瞬にして魅了されたと言います。
「熟成古酒こそが新しい日本酒の幕開けになる」。そう直感した南部は、自社で熟成古酒を開発することを決意しました。しかしながら、熟成古酒に取り組む酒蔵はほとんどなく、その未来はまったくの未知数だった時代。まずは、最高品質である大吟醸酒に取り組むと決め、試行錯誤しながら多種多様な古酒造りを行っていきました。

開発から9年後、熟成古酒の商品化に成功。以来30年の間研究を重ね、様々な酒質のお酒を毎年醸造し、商品化を進めてまいりました。2021年には古酒専用の蔵も完成し、実に50種類以上、1升瓶で2万本を保有するまでに至りました。
そんな今、私たちが満を持して送り出すのが、熟成の進化を体感できる新しい古酒シリーズ「悠久の覚醒め」です。
長期熟成 大吟醸古酒「悠久の覚醒め」 毎年8月9日に、数量限定で販売開始

熟成の進化を体感する
10・20・30年の
ラインナップ

「悠久の覚醒め」シリーズは、大吟醸酒の貯蔵年数による味わいの違いを感じていただくため、10・20・30年熟成の3種類をご用意しました。これは、品評会等に出品するため特別な仕込みで醸造した大吟醸酒を貯蔵したもので、熟成の経過で色の濃度が深まり、年数を経るごとに味わいの奥深さと複雑性が増していくのが特長です。
熟成の経過においては、ソトロンという香り成分が生成されてバニラのような香りを放ちます。その甘く癒される熟成香の変化を、10年単位で体感していただくラインナップとなっております。
このシリーズの発売日は毎年8月9日(花垣の日)と定め、今後も数量限定にて販売してまいります。また、この先も新たな熟成年のラインナップを増やしていきたいと考えております。
熟成の進化を体感する 10・20・30年のラインナップ 悠久の覚醒め商品一覧はこちら
PHILOSOPHY

「悠久の覚醒め」 3つのこだわり

前例のない
「日本酒の長期熟成」
花垣が挑んできた30年の歴史

ウイスキーや他の酒類では熟成させた商品に価値があるのに対し、日本酒にはそもそも熟成の概念がなく、古酒というものが存在していませんでした。昔の日本の免許制度では、お酒の貯蔵が難しかったこと、そして「古いお酒は酢になる」などの間違った認識が世にはびこっていたことも、その大きな要因だったと言えます。
100年前に醸造された日本酒を飲んだ時の感動を機に、誰も成し遂げてこなかった長期熟成酒に挑んだ南部酒造場。その30年に及ぶ研究の成果を、このシリーズを通してお披露目したいと考えています。
前例のない「日本酒の長期熟成」

古酒は創るもの
試行錯誤から生まれた熟成の技術

日本酒の熟成古酒は、まだ世の中に登場してから半世紀にも満たない「未知の存在」。長年の研究から実感しているのは、熟成による香味の変化は酒質によって様々であることから、ただ単に保存しておけばいいというものではなく、最終的に目指す酒質に向けて緻密に設計していくべきものだということ。これからも試行錯誤しながら、更なる美味しさを求めてまいります。
古酒は創るもの

四季を刻む常温熟成
越前大野の風土を生かした熟成方法

「悠久の覚醒め」シリーズは、冷蔵庫での低温貯蔵ではなく、あえて常温で熟成させました。それは、越前大野の気候風土だからこそ生まれる味わいを大切にしたかったため。花垣の古酒貯蔵庫の中で、大野の四季にともなう気温の変化に応じて膨張と収縮を繰り返したお酒は、ゆっくりと年輪を刻むように進化していきます。
四季を刻む常温熟成
PRODUCT LINEUP

商品ラインナップ

数量限定(年度により変動)
花垣『悠久の覚醒め 30年』
30years

悠久の覚醒め 30年

色はレッドアンバー。円熟した吟醸香とキャラメル、スパイス様の香り。口当たりはとろりとした甘み、マイルドかつビターな奥深い余韻。食後酒としてチーズ、ジャーキー、ナッツなどのおつまみがおすすめ。希代の円熟味を常温、ぬる燗で味わってください。
花垣『悠久の覚醒め 30年』イメージ
720ml 60,000円 (税込)
[原材料名]
米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合/50% アルコール分/16度
悠久の覚醒め 30年の購入はこちら
数量限定(年度により変動)
花垣『悠久の覚醒め 20年』
20years

悠久の覚醒め 20年

色はレッドゴールド。深みのある吟醸香とバニラ、ドライフルーツ様の香り。口当たりは柔らかくふくらみがあり、やさしい甘みで賓のある余韻。食中酒としてグラタン、角煮、中華などの濃い料理がおすすめ。至高の円熟味を常温で味わってください。
花垣『悠久の覚醒め 20年』イメージ
720ml 40,000円 (税込)
[原材料名]
米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合/50% アルコール分/16度
悠久の覚醒め 20年の購入はこちら
数量限定(年度により変動)
花垣『悠久の覚醒め 10年』
10years

悠久の覚醒め 10年

色はイエローゴールド。若さを感じる吟醸香と干しブドウの様な甘い香り。口当たりは上品でスッキリ、ほのかな甘さのキレが心地よい。食前、食中酒として生ハムや天婦羅などの中濃な料理がおすすめ。極上の円熟味を冷やして味わってください。
花垣『悠久の覚醒め 10年』イメージ
720ml 20,000円 (税込)
[原材料名]
米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール
精米歩合/50% アルコール分/16度
悠久の覚醒め 10年の購入はこちら

PACKAGE
DESIGN

南部酒造場の7代目旧当主・修三は、骨董に造詣の深い人でした。今も蔵には修三氏の圧巻たるコレクションが多々眠っております。これら骨董品が収められた共箱は、中のお宝を守る用途だけでなく、それ自体に価値のある大切な要素となっております。この共箱から着想を得て、ビンテージ古酒を収めるにふさわしい函をデザインしました。

パッケージデザイン

古酒の歴史と楽しみ方

HISTORY

日本における古酒の歴史

江戸時代には「新酒より古酒の方がおいしい」と言われ、古酒になるほど値段が高くなっていったという歴史がありました。しかしながら明治時代に入ると、政府は諸外国と渡り合える財力と強い武力を得るための政策(富国強兵)を打ち出すようになり、酒税を強化。免許制度の下、古酒を貯蔵することが困難になり、日本酒の世界から古酒が消えてしまいます。その後、第二次世界大戦が終わるまで、主食の米が最優先となって日本酒の製造も制限され、造ったお酒を長期間保存することなどできるはずもありませんでした。昭和時代の後半になり、ようやく日本酒製造の自由化が進み、お酒の貯蔵を否定する行政指導も緩和されます。そして平成時代に入り、食糧管理法が改正されたことで、日本酒の原料である酒米を自由に調達できるようになり、新酒を長期間保存し古酒を造ることがようやくできるようになったのです。
HOW TO DRINK

熟成古酒のおいしい飲み方

熟成古酒は冷やしすぎると味わいを感じにくくなります。スッキリさを求めるのではなく、味わいの奥にある旨味と調和を感じ取っていただきたいと思っています。そのために常温、またはぬる燗がベスト。淡白な味付けの料理だとお酒が勝ちすぎてしまうので、濃厚な味付けの料理や乳製品などがおすすめです。特にチョコレートとの相性が◎。熟成古酒の深みにチョコレートの甘味とカカオのビターがよく合います。また、熟成させた日本酒は、アルコール分子と水の分子が融合し一体化しているため体内での分解速度が速く、酔いがやさしいという説もあります。
HOW TO ENJOY

自家熟という愉しみ方

「悠久の覚醒め」シリーズは、生粋の酒蔵育ち。しかし、蔵元から離れてお客さまの手元に渡った後も、熟成は少しずつ進んでいきます。熟成は温度の影響を大きく受けるため、古酒が置かれた場所の気温や気候によって、その後の味わいに差が生まれます。例えば、同じ日本でも北海道と沖縄とでは全く異なりますし、海外だとなおさらです。このように、お客さま自身がお酒を貯蔵し、熟成させていくことを自家熟と称します。いくつか注意点はありますが、自分で熟成させていくという唯一無二の愉しみ方を、この大吟醸古酒でぜひ体験していただけたらと思います。
THOUGHTS

抱き柊の家紋に込めた想い

抱き柊(ヒイラギ)は、約290年受け継いできた蔵元の家紋です。柊は、野山に自生しているモクセイ科の常緑樹。葉の縁に鋭いトゲとなった切れ込みがあり、昔から魔除けになると言われていて、正月や節分にイワシの頭と一緒に飾られたり、クリスマス飾りのリースによく使われています。蔵元の歴史とともに時を刻み続けていることから、この「悠久の覚醒め」のラベルに抱き柊紋を採用しました。「古くて新しい日本酒の幕開け」を宣言し、100年貯蔵に取り組む当蔵の覚悟・夢・希望を、この新しい熟成古酒シリーズ「悠久の覚醒め」のラベルに込めています。

お求めやすい
“入門用”ブレンド古酒も
ございます。

花垣 BLEND in 純米古酒

花垣 BLEND in 純米古酒

3年以上熟成させた純米酒を数種類ブレンドし、飲みやすさと調和のとれた味わいを追求した古酒です。熟成という新たな世界へ誘うカジュアルさが特長で、温めるとさらに美味しさが広がります。
お求めやすい価格と選べる2つの容量がありますので、古酒の入門用として最適です。

500ml   1,485円 (税込)
1800ml 3,960円 (税込)

[原材料名]
米(国産)、米麹(国産米)
精米歩合/60% アルコール分/16度
花垣 BLEND in の購入はこちら