花垣が目指すもの
「いのち みのり いのり」
大野の自然に育まれ、生まれた「いのち」。
いつしか豊かな水となってこの地を潤し、作物に恵みを与えてくれました。
花垣はその「みのり」に感謝し、醗酵の神秘に「いのり」を込めて酒を醸します。
日本百名水の仕込み水、名産といわれる酒米、手造りで醸す伝統の技。
花垣は水・米・人でお客さまに幸せをもたらしていきたいと考えています。
我、醸す。
花なる酒をこの大野で。
私たち南部酒造場は、日本海側のほぼ中央にある福井県の東部に位置する、最も雪の多い大野市にあります。古来より信仰の対象となってきた白山連峰から流れ込む豊富な伏流水と湿潤な気候に育まれた盆地には、豊かな自然が広がります。その中の七間通りでは400年以上続く朝市が立ち、大野藩の城下町の趣を色濃く残しています。初めてできたお酒が、満開の桜並木の情景を思わせるような優雅なお酒だったことから「花垣」と命名。以来、素材にこだわり、質を極め、魂と愛を込めて酒を醸してきました。飲む人に喜びをもたらす酒を世界に広める、それが私たちの使命です。
蔵元・南部隆保
世界に日本酒を
世界に広がる和食とともに、日本酒が海外でも高く評価されています。日本が誇る日本酒を海外の人たちにも楽しんでもらいたい。日本酒を伝える伝道師として、美味しさを伝えることに取り組んでいます。現在、欧米・東南アジア計13ヶ国に輸出しています。日本酒は国酒として「ユネスコ無形文化遺産」への登録を目指しています。
日本酒の魅力とは
世界最高峰の醸造技術で醸される繊細な“うまみ”、これこそが世界に類をみない日本酒の真骨頂です。料理との相性に優れ、幅広い温度帯で楽しめる無限の多様性は類をみません。国菌である麹のアミノ酸がコクやうまみとなり、そこから生まれる芳醇な香りや味わいは、世界に誇れる日本の文化です。
酒蔵の環境とともに
酒造りを取り巻く環境や個性のことを「テロワール」といいます。越前大野は全国有数の酒米の産地で、湧き出る名水は“山のダシ”と呼ばれています。さらに、雪深い寒冷な気候は酒造りにとって最高の環境です。この自然の恵みが織りなす“米のしずく”は、かけがえのない風土の結晶です。
人が心を込めて醸す
お酒は人が醸します。手をかけ愛情を込め、醗酵に寄り添って育てます。「手をかければかけただけの答えが返ってくるから」自然の紡ぎ出す奇跡を見つめ続けます。我々造り手はお客様の笑顔に励まされ、水・米・大地の恵みに感謝して「ありがとう」、今日もこの言葉から始まります。