【蔵】平成27酒造年度 酒蔵だより1月号
花垣の平成27酒造年度(27BY)の造りは、6人の蔵人によって行われております。
左から、藤井時弘(麹師)、南部拓也(一般)、日置大作(杜氏)、柏倉崇(頭)、田中光平(酛師)、直井雅嘉(原料処理)
酒造りの忙しい合間を縫って、彼ら一人ひとりが感じていることをしたためた「酒蔵だより」、今月よりブログで連載させていただきます。
「酒蔵まつり1月号」
明けましておめでとうございます。非常に穏やかな正月となりました。年内は暖かかったせいもあり、かなり溶けました。全体的に例年より酸が0.2程多め、アミノ酸が0.1程少なめ、アルコールが多めの傾向です。切れて辛くなっても口当たり甘く感じる酒が多い感じです。山田錦も傾向は同じで、締めても溶けます。年内のデータを元に、これからデリケートな扱いが続く日々が始まります。体調万全にして、蔵人一致団結して臨みたいと思います。ご期待下さい。
【杜氏:日置大作】
明けましておめでとうございます。新年早々私事で恐れ入りますが、今年は大和言葉をしっかりと使っていきたいと思っております。酒造りに携わる人間として、日本人であることを誇りに思い神様を敬い正しく心に響く詞で1年を全うしていきたい。「このジャパニーズアルコール飲料、フルーティーで超うまくね。」→「このお酒、かぐわしき香りにて得も言われぬ(この上ない)おいしさです。」冗談みたいな話であるが、言霊信者としては本気です。皆様の幾久しいご繁栄を言祝(ことほ)がせていただきます(ちょっとしつこい・・・笑)
【頭:柏倉崇】
明けましておめでとうございます。年が変わっても積雪もなく、例年に比べ暖かい日が続いています。正月休みの時には駐車場の雪掻きをする必要がなく、楽で良かったですが・・・
【麹師:藤井時弘】
年内に仕込んだ2本の山廃酒母に大吟醸の酒母も加わり、もはやどーやこーや言うてる場合ではない、そんなお正月ではありますが、一ヶ月も続く山廃酒母は、「育て酛」とも呼ばれ、じっくり各種微生物をまさに育てていくのですが、いつのまにか自分が育てられてるなと感じる、そんなお正月でもあります。
【酛師:田中光平】
あけましておめでとうございます。昨年は酒造りの忙しい時期が続き、中々一日リラックスする機会を得る機会がありませんでしたが、ようやく正月に休日を頂きまして岐阜県の下呂温泉にいってまいりました。温泉に浸かりながらゆっくりと時間を過ごすという事は、私の中で最高の贅沢と思っていまして、去年の疲れがなくなるぐらい体と心をリラックスすることが出来ました。今後は徐々に酒造りの最盛期に入っていきますが、疲れた時には近場の温泉でまたリラックスしつつ酒造りに取り組んでいきたいと思います。
【一般:南部拓也】
※直井さんは今回、都合により寄稿ができませんでした。次回をお楽しみに。
<文責・田中>
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